暇つぶしの深呼吸

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出張

中華門

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空港から出張先の会社に向かう途中で、「南京の観光スポット」である「南京門」に立ち寄りました。


南京の城壁は、三国志時代に最初に作られたと言われており、呉の孫権がこの地を都と定めたときに、築かれたものが最初だそうです。

その後、明の太祖朱元璋が、21年もの歳月をかけ、作り上げた城壁が、現在の城壁です。
中国の長い歴史を感じることの出来る観光地です。

内城壁にあった13の門のうち、4つが現在も明代のままの形で残されており、この中華門は3重層の門で、高さ129メートル幅1118メートルの最大の城砦です。\(゜□゜)/
空港で近代的な建築物を見た私は、自分の中でイメージしていた中国は、これこれと思いながらこの城壁の中を見学していました。('-^*)/


これが城壁で囲まれた南京の模型です。
長江や紫金山、玄武湖などの自然を利用した、総延長33Kmにも及ぶ城壁ですが、長い歴史の中で別の用途に城壁のレンガが利用されたりして、現在では完全な形ではないものの、修復により23~24Kmまで復旧しているそうです。

門の中を見学していると、利用されているレンガに「文字」のようなものが書かれている事に気づきます。当然、漢字で「住所」のような、「名前」のような・・・・・・
現地の方に聞いてみると、驚くべく事実を聞かされました。
   この33Kmにも及ぶ城壁を作成するために、南京周辺の人民に大量のレンガを
   作らせたらしいのですが、厳しく「縦」×「横」×「厚さ」を定め、納品されたレンガ
   の品質が規定に合わない場合は、死刑にされていたそうです。


   そのため、納品するレンガに「住所」や「名前」を書かせ、製造者にレンガの品質

   を上げさせたそうです。


展示室に詳しく説明が書かれていました。
私からすれば、そこまでしなくてもと思う気がしますが・・・・・・・(T_T)/
大量にしかも「明時代」ですから、教育も行き届いていない中、何万人もの人民にレンガを作らせるためには、「死をもって品質を保証させる」と言う政治は、素晴らしかったのかもしれません。

一番大きな門の上に行ってみました。
サッカー場がスッポリ入るような大きな広場で、この門の巨大さが実感できます。
手作りとは思えぬほど「均一の大きさのレンガ」で作成されているために、現代建築のように綺麗な石畳です。

城壁から、南京市街地を見ると・・・・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)/
近代的な高層ビルがムチャクチャたくさん建っています。
もともと、首都だった「南京」は、中国の中では「一級都市」とされており、積極的な近代化が進められているようです。


   人口約500万人ですから、日本で言えば福岡県と同じ規模です。



   福岡は、国内で唯一「政令指定都市」(100万人以上の市)が2つある県

   ですから、南京は結構大きい都市なんでしょう。



   ここから見えるビルだけでも福岡よりも大きな都市に見えます。( ̄□ ̄;)!!


当時の石の玉です。
この空洞に何百人もの兵士が隠れており、敵が攻めてくると、この石を城壁の上から投げていたそうですが、人間の頭の3まわりほど大きな石は、多少力に自信のある私が持ち上げようとしてもピクリともしませんでした。
写真中央の他に比べて小さめの石でさえ、相当ギリギリで持ち上がったくらいです。
中国、恐るべし・・・・・南京の入り口「中華門」で既に驚きまくりです。

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